BroadStar Award 2007レポートみたいな日記。

 

2006/02/07 02:30

BroadStar Award 2007に行ってまいりました!(`・ω・´)ゝ”

 

●13:50 会場到着

13:30から開場だったのですが、バイク止める所が見つからず無駄に時間遅れた(;´Д`)

 

大阪産業創造館 3Fから入ったのですが、コンテンツショーケース2007in関西の来客も多く、

若い人からスーツ姿の人まで結構幅広い層が来られてました。

こういう場面を見るとやっぱり「アニメーションは注目されている」と思いますね〜。

 

とりあえずBroadStar Award 2007の方に遅刻してはならんと思い、入り口の受付へ。

 

名刺が二枚要ると言われて

「実名の名刺は持って無いんですが」と痛い発言の自分。

 

でも一応クビから下げる方には天羽の名刺をくっつけておきました。^^;

 

開演までの時間にアンケートに記入。

BroadStarで自分の作品を公開しておきながら、

株式会社デジタルスケープがどういう会社なのか理解していなかったため

最初間違ったアンケートもらったのかと思った。。。(;´Д`)人材派遣とか求人とか書いてたので。

結構真剣に書いていたら開演時間になってしまいました^^;

 

●14:10 開演

まずはBroadStarSelectionと題してBroadStarに投稿されている作品の中から数点を上映。

1作品目 「Transformation楽団交響曲」 制作:橋本一広(はちるこ)

 その名の通りロボットが楽器に変形(Transformation)していきます。
 迫力の有るカットとかも多く引き込まれていきました。

2作品目 「ε−N」 制作:ε−N

 これも3DCG作品です。SFホラーぽい世界観と背景の凝り具合が凄いです。。

3作品目 「BRUSH」 制作:しまともや

 実写+CGエフェクトな作品。超掃除。ずっと静かな会場でしたが、この作品で小さな笑いが起きてましたw

4作品目 「折鶴の夢」 制作:しいたけのこ

 27秒であっという間に終わってしまった実写作品。
 この足つき折鶴は私の友達がよく会社で作ってました・・・w

5作品目 「THE NAKED APE」 制作:橋本大七

 3DCG作品。猿が目指す物。一生懸命積み上げる椅子。そしてその後自分の目で見るこの世界。
 深みがあります。

6作品目 「牛骨君の日常4」 制作:山崎涼子

 Flashで作られている作品。
 最小限の情報で色々な感情や物事を表現するこの作品は素晴らしいと思いました。

7作品目 「ShopRumble」 制作:タナベフジオ

 3DCGアニメですがキャラクターは2Dタッチの作品。
 スーパーで買い物しているうちにドタバタに・・・w

8作品目 「闇夜を走る」 制作:タナカウサギ

 3DCGと実写が融合したミュージッククリップ。
 鼻がヒクヒクするときと、線路に耳を当てる時がかわいいです(ノ´∀`*)

9作品目 「Only You」 制作:高岡悠氣

 2Dの白黒アニメーション。
 ミサイルの様な花束と爆煙の様なハートがステキ。

10作品目 「Control_Alt_Delete」 制作:牛山雅博

 これヤバイです。3DCGのミュージッククリップなんですが・・・
 とにかくキャラクターの表情が凄い。良いです。

11作品目 「EACH LIFE」 制作:森 瞭維智

 私は凄い好きです。この作品。
 会場が静か過ぎて声を出して笑いにくい空気だったんですが堪えきれず笑ってしまいましたw

12作品目 「ワ色」 制作:hi

 和の色を題材としたMG作品。
 すごくテンポが良くて本当に綺麗にまとまっています。和って良いもんですね。( ´ー`)

 

以上12作品が上映されました。

BroadStarで全て見れますので是非見てください。

 

あぁ。こんな凄い所にKxKとか提出してしまったんだなぁ・・・w

いや!自分の作品に自信を持て!恥ずかしくなんかないぞ!(本音:やっぱり恥ずかしい事この上なし。)

 

 

●14:50 休憩

ここで一旦休憩。

一人レポート用のメモを整理する天羽。( ;´・ω・`)

 

●15:00 特別講演

株式会社デジタルスケープの代表取締役社長様のご挨拶。

話を聞いていてクリエイターとしてもっともっと頑張りたいと思えた。(ちょっと真面目

 

その後、高木真司監督(アニメーション演出、Production I.G所属)による講演。

 新しいアニメーション制作手法へのチャレンジ 「新SOS大東京探検隊」での試み

の中ではとても興味深い話が聞けました。

ちょっと時間の都合上端折る部分もありましたが。^^;

「スチームボーイ」の続編「スチームボーイ2」という話もあったとか、裏話的な事も。

「新SOS大東京探検隊」では3DCGぽくしないフルCGアニメを目指しているとの事で

そのこだわりは講演を聞いていても伝わりました。

 

最初に現在アニメ業界の流れの説明があり、アニメ製作本数の急増がグラフに表されていました。

丁度エヴァンゲリオンあたりから現在にかけて製作本数の伸びが凄いです。

確かに今はゴールデンタイム以外にも夜中のアニメとか凄い本数やってますもんね・・・。

 

これに伴い「アニメーター不足」という問題点が出てきています。

よって人手が足りず、必然的に「作画の低下」にも繋がる。

 

現在「動かないアニメ」が多くなってきているとの事で、

一枚絵がスクロールするだけとか

風景を映しっぱなしでセリフだけがずっと読み上げられていたりとか。

「そんな中もう作画が変だという事が逆に話題性を呼んだり(笑)」と仰られた時、

私は即

「あぁ。MUSAHIの事だ。」

と思った・・・w

 

で、話を戻しますがそんな問題点をどうするかというと、

キャラクターを3DCGにしてしまうというもの。

これで確実にキャラ絵は統一されます。

話によって顔の描き方が違うアニメとはおさらばです(ぉぃ

 

またアニメーターがちゃんとした動きのあるセルモーションを描けるようになるには何年もかかるが、

3Dにしてしまえば2〜3ヶ月で動きを付けれる人も居られるとのこと。

(「もちろん才能にもよりますが」と注釈付きw)

 

とはいえそう簡単なことでもなくこれはこれで問題点が上げられており、

・日本のアニメに向いてない
・製作コスト面の問題
・システム構築が大変
・不自然な動き
・表情の難しさ

等など。

 

そこで新SOS大東京探検隊では新しい試みとして

とにかく表情豊かにして、3Dぽいぬめっとした動きをせず、

メリハリのある動きでセルアニメの様に見せることに重点を置いているようです。

その後、一部ではありましたが実際に新SOS大東京探検隊のアニメーションが上映されました。

 

影とかの滑らかさで多少3Dと解りますが、今までの3DCGアニメとは違って本当にセルっぽかったです。

 

新SOS大東京探検隊は40分ほどのアニメなんですが、製作期間は1年とかなり長期間になってしまったものの

全編通してクオリティは維持できているとのこと。

同じモデリングのキャラを使ってるんですからカットによって絵のクオリティが下がるような事は無いということですね。

 

メモには書ききれない程のお話もありましたがここで講演時間も終了。

 

●15:50 休憩

この休憩で帰る人も多数・・・。

まぁ平日ですもんね。

 

またも私はメモ整理。

ふと顔を上げて会場を見渡すとなんとJAWACON実行委員会委員長であるルンパロさん発見!ヽ(゚∀゚)ノ

すぐにご挨拶。(o_ _)o

先ほどの3DアニメにFlashアニメを絡めたお話とかを少々・・・w

フラハクSlashUP02でお会いしたぐらいなので覚えてて貰えてないかも知れないな〜という不安はあったけど、

お声をかけれてみたら色々お話できたので良かったです。

 

●16:00 BroadStar Award 20007 授賞式

一番最初に大阪市長賞から発表されました。

・大阪市長賞 「ちょっと動きのある風刺画」 製作:望月由紀

 ちょっと怖い雰囲気があるんですが、今の社会を皮肉ったようなカットが多く
 まさにちょっと動きのある風刺画でした。

次に特別賞2作品

・特別賞 「リフティングゲーム 線引き」 制作:中島尚樹

 実際にちょっとやってみましたが面白い!(・∀・)イイ!!
 最初は難しいですがムキになってくるあたり「ゲームの良い所」をガッチリ押さえてる証拠ではないでしょうか。
 中島尚樹さんのトークもやけに軽快で笑わせてもらいましたw

・特別賞 「ふくをきたカラス」 制作:海老澤 和夫

 セリフは全く無いんですが画で凄く上手に伝えてくれている作品。
 カラスなのに感情移入できちゃいました。お話に合ったBGMのセンスも良かったです。
 こーゆーのかなり好き。。

 

次はゲーム部門。

やはりあの人ですよ!w

・ゲーム部門 「モアイの塔」 制作:タカヒロウ

 SlashUP02にも作品を出されていたタカヒロウさんがゲーム部門を受賞しましたー。
 モアイゲームを作らせたら世界一?w
 シンプルなゲーム性とは裏腹に塔の揺れの計算やモアイの動きには相当手間をかけてるとの事で
 タカヒロウさんご本人も熱く語っておられました。

 

次はMusicClip部門の発表。

・MusicClip部門 「Control_Alt_Delete」 制作:牛山雅博

 上ですでに紹介していますが本当に凄い作品です。受賞も納得。

 

そしてムービー部門賞の発表。

・ムービー部門賞 「THE NAKED APE」 制作:橋本大七

 これも上ですでに紹介しましたが、見事ムービー部門賞に選ばれました!

 

そして最後にグランプリの発表です!

・BroadStar Award 20007グランプリ 「牛骨君の日常4」 制作:山崎涼子

 発表されてから言うわけじゃないんですが、私はBroadStarSelectionの時に
 この「牛骨君の日常4」か「Control_Alt_Delete」だと思っていました。
 この作品を見た時「見る人を引き付ける方法は色々あるんだなぁ」と改めて思いましたね。

 

受賞者の皆様おめでとうございまーす!!ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

あぁ本当に凄い時代になったもんだ。(何

個人でここまで凄い作品を作り上げる人がこんなにも沢山居るんだなぁと。

最近私はいつも「絵が上手くなりたい」ばかり言ってましたが絵が上手くなるだけではダメだな・・・w

でも製作モチベーションアップにも繋がる様な良い刺激になりました。

 

●17:05 休憩

受賞作品や受賞者の方々を見て自分もいつかあーなれたらなぁとか思いながらメモをまとめる。

そして勇気を出して高木真司さんにお声を掛けて名刺交換していただきました!ヽ(´ー`)ノ

その後、ルンパロさんが隣の席に来てくださりまた少しお話をしていると、

「ShopRumble」のタナベフジオさんも来られて名刺交換させていただきました。

ipodに自分の作品を入れて流しながら「この作品を作った者です」と。

あの方法は良いですね!

私はipodnanoなのでムービー再生できませんが、名前や名刺だけではピンと来なくても、

作品を見れたらすぐに解かる!(・∀・)イイ!!

そして一緒に居られた大和電画堂の大和秀夫さんとも名刺交換。(o_ _)oぺこぺこ。

いやはや・・・自分みたいなものが。( ;´・ω・`)人(´・ω・`; )なんか申し訳ない気分に。。。w

でもせっかくのこういう機会を逃さないようにするのは大切だと思うのですよ。はい。

 

●17:20 AsianMovement

韓国&香港最新アニメーションとの事で

韓国のショートアニメ3作品と中国のショートアニメ3作品が上映されました。

ゲストはソウルアニメーションセンターのキム・セジョン氏。

日本のアニメも韓国のアニメも香港のアニメも詳しいキム氏から

アジアのアニメ業界について色々お話していただけました。

作品名が韓国語でわからなかったりしたので各作品名は端折ります(;´Д`)すません。

これらはネット上で見れるかも解らない。

また韓国語、中国語のアニメで日本語字幕を付ける時間が無かったらしく、全て英語字幕でした。

私の英語力ではすごく曖昧な意味でしか受け取れなかったので

多少のストーリーはその低い英語力と絵でなんとかわかったのですが、

PCの不調なのか処理落ちによるコマ飛び音飛びも激しくて作品をしっかり見るには良い環境ではありませんでした。。

 

リハーサルではスムーズに流れていたらしいです。(´;ω;`)

 

ちなみに私が一番好きだった作品は

「The White Seal」 製作:Hunju Kim

フルボイスだったのもあってか一番日本のアニメーションぽかったです。

「これ良いな〜」と思った自分にふと気づいた時、

やっぱり日本人には日本のアニメーションぽさが必要なんだなぁと思った。

でも具体的に「日本らしいアニメーションってどんなのよ?」って言われると難しい。

色々考えてみたり。

 

ちなみに韓国と香港のアニメを両方見た限りではクオリティの高さは香港が上だと私は思いました。

3DCGの作品も非常に細かく滑らかで綺麗。(前述のコマ飛び問題はありましけどね。−−;)

 

キム氏のお話によると韓国では地上波TVアニメは16時〜18時の時間帯ぐらいしかやっておらず、

アニメ=子供向け とのこと。

たしかに上映作品は全て子供向けな内容でした。

 

日本は夜中に大人も見て楽しめるアニメいっぱいやってますもんね。

とはいえ韓国のアニメ好き層も結構多いとの事。

エヴァンゲリオンのファンクラブみたいなのには会員数が300万人とか。(・ω・´;)すごい。

新しいものでは涼宮ハルヒの憂鬱のファンクラブで1〜2万人。

やはり向こうのマニア層には日本のアニメの方がウケが良いようです。

 

「海外のアニメ事情とか自分とは無縁だろうなー」

なんて思って居た所もあったのですが、やはり最後まで会場に居てよかった。

日本には無い感じのアニメーションを見て勉強にもなったし

 

自分はどういう作品が好きなのか

 

というのを再確認出来たのが大きいです。

 

●19:10 終了

「会場を出る時にアンケート用紙を渡すとプレゼントが貰える」との事で

受け付けでアンケートを提出。

 

引き換えにコレ↓をもらいました。

 

 

 

 

なんで格闘技のストラップ?(・ω・´;)ぇー・・・・・・。

多分協賛の潟ークスのなんだろうなぁ。。。(;´Д`)

 

ということで「BroadStar Award 2007レポートみたいな日記」でしたー。

 

P.S.会場は映画館の様になっていて座り心地、見心地、凄く快適でしたヽ(´ー`)大阪産業創造館いいね。